医療法人紅羽会
さいわい町ファミリークリニック
内科・外科・小児科・皮膚科・整形外科
〒983-0836 宮城県仙台市宮城野区幸町2-21-8
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院長インタビュー

 

 
  インタビュアー:本日はお忙しい中、ありがとうございます。今回、再び、先生にお越しいただき、お話を伺えること、大変うれしく思います。まずは開業1周年、おめでとうございます。それと5月に法人化をされたそうで、重ねてお祝いの辞、述べさせていただきます。
赤羽院長:ご丁寧にありがとうございます。わたくしも皆さん方スタッフに再会できまして、うれしく思います。
インタビュアー:いえいえ、こちらこそ・・・。さて、開業からもう1年が過ぎましたが、先生におかれましてはこの1年を振り返りまして、まずご感想など伺えればと思います。
赤羽院長:そうですねえ、あれからもう1年ですね・・・。仕事をしていると一日は長く感じること(患者様が来ないときは余計にそう思うんですが・・・)が多いんですが、一カ月とかはあっという間と感じることもありますね。だけど、昨年はやっぱり長かったかなあ、まあ2011年というのは普通の年と違いまして、やはり3.11が原点にあるというか、そういう風に考えざるを得ないというか・・・昨年のクリニック開業も、そういう中で始めた事業であって、単純な開業と言った感覚と違ったように思いますね。おかげさまで、クリニックのほうはやっといろいろな患者様に周知していただき、御利用いただけるようになりました。患者様に満足していただける理想のクリニックにはまだまだ遠いかなとは思いますが・・・



インタビュアー:
冬季はかなり混み合ったとお聞きしましたが・・・
赤羽院長:そうですね、やはり季節的に混むとき、暇な時があるのは診療所という職業上仕方ないと思います。昨年は10月まではなかなか来院患者様も少なく、胃が痛い日も多かったのですが、まず始めたばかりだから、仕方がないと・・・しかし、どうすれば、より多くの患者様にご利用いただけるのかと考えまして、インフルエンザ予防接種をできるだけ低価格でやってみればどうかと考えました。幸い、昨年は自由価格でできましたし、うちは日曜日もやってますので、お仕事のあるお父様、お母様方など皆様にご利用いただけるのではないかとの考えもありました。
インタビュアー:その考えはどうでしたか?
赤羽院長:患者様のニーズとはある程度合致したのではないでしょうか?その時期は、特に日曜日など予防接種だけで、駐車場が埋まってしまうこともあり、うれしい反面、他の受診の患者様には大変ご迷惑をおかけしてしまったと思います。今後は予防接種患者様を別の受付にするなど、できるだけ受診の患者様にも迷惑が掛からないシステム作りが必要と考え、来シーズンに向けて検討中です。
インタビュアー:昨シーズンはインフルエンザ患者さんも多かったですよね?
赤羽院長:そうなんですね。インフルエンザの場合、感染のことがありますから、施設によってはインフルエンザの患者様もほかの患者様もいっしょくたという所もあるようですが、うちは熱発患者様は原則、別室でお待ちいただきますし、お近くの患者様なら御自宅待機、遠方の患者様なら駐車場内のお車待機としていました。そのため、院内感染の機会は少なかったとは思いますが、反面、待ち時間やお待ちの場所など大変ご不便をおかけしたと考えます。しかし、病院に来て別の病気にかかったのでは何のために病院に来たかわかりませんから、ある程度はご了承いただきました。
インタビュアー:待ち時間などのクレームはありませんでしたか?
赤羽院長:たぶんそういったご不満など多かったとは思いますが、スタッフの努力と、何より患者様、皆様大変紳士的で、大きなトラブルはございませんでした。インフルエンザの予防接種、またインフルエンザシーズンを経て、皆様にこのクリニックを知っていただいたことは大きな転機となったと思います。小児科の患者様もおかげさまでかなり増えました。しかし、まだまだ、私の努力が足りず、内科慢性期患者様へのアピールについてはこれからの検討課題だと考えております。
インタビュアー:今はどのような患者様が多いんでしょう?
赤羽院長:そうですね、腰痛、肩痛、膝痛などの整形外科の患者様が4割くらい、小児科の患者様が2割くらい、風邪など急性期の患者様が3割、あとは内科などの慢性期の患者様でしょうか?まあ、時期にもよると思いますけれど・・
インタビュアー:今の内訳は開業前に先生が予想していた通りだったですか?それと慢性期患者様へのアピールとして具体的に何か考えてらっしゃることはありますか?
赤羽院長:まあ、まだ2年目ですので、慢性期の患者様が少ないのは仕方ないかなあと・・・そういう患者様を増やしていくことがこれから大事なんですが、う〜ん、具体的なプランについては、それがなかなか難しいですね。僕としては昨年もお話しした通り、患者様を一つ一つの病気ではなく、様々な病気をもった一人の人間として総合的に診ていきたいと考えてるんですが、どうしてもいくつもの病院に行ってらっしゃる患者様が多い。医療経済的にも無駄が多いと思います。しかし、やはり何年、また何十年も通っている病院からは離れられない患者様も多く、整形の消炎鎮痛処置に毎日通っている方に、内科の処方も大丈夫ですよと言ってもなかなか難しいというのが実情ですね。まあ、少しずつ継続してお話しして、人間関係を築いていくというのが唯一のアプローチなんでしょう。まず、頑張ります。



インタビュアー:
まだまだ先生の目標とする理想の家庭医には遠いという印象でしょうか・・・
ここでお話を変えまして、法人化についてお聞きしたいと思います。ずばり、法人化の目的というのはございますか?
赤羽院長:ずばりの目的をお話しするのはなかなか難しいとは思います。しかし、予想より早く昨年度の冬、かなり忙しく、また自分だけではできる医療、介護の範囲に限界があるということがわかったのがまず一つの理由です。さらにそれが高じれば患者様に迷惑をかけることにも繋がってしまう。法人化することで、一緒にやっていただける先生や、スタッフを探しやすくなるのではないかと思ったわけです。また、法人化することでいろいろな事業展開も可能になります。
インタビュアー:もう具体的に事業展開を考えていらっしゃるのでしょうか?
赤羽院長:いえ、まだまだ、具体的ではありません。ただ、今後の医療を考えるとき、あと20年は続くであろう高齢化社会について考えないわけにはいきません。現在、私は60人くらいの高齢の往診患者様を診ていますが、そのほとんどは施設の入所者様で、御自宅で医療、介護を受けている方はほんの少数にすぎません。御自宅での医療、介護の難しさを物語るものかと思います。自分もそうですが、親と一緒に3世代で生活をしている家庭はごく少数になっています。さらに平均余命が伸びるかはわかりませんが、70代の息子夫婦が90代の父母を自宅で診るのは大変なことだと思いますよ。さらに少子化が進んだとき、自分の老後は自分でなんとかしないといけないという時代になってしまうかも知れません。年金もあてにできません。厚生省としての“在宅で最期まで”という方針は理想的ではありますが、なかなか難しいかなあという印象を抱かざるを得ません。最近のある統計では20年後くらいには40万人が死に場所を失うと書かれていました。ぞっとする数字です。私としては漠然とですが、そこを何とかすることができないかと考えているわけです。
インタビュアー:なにか具体策をお考えですか?
赤羽院長:具体的な事業展開などはこれからですね。これは一医療者が考えることではなく、政治の問題も含めてだと思いますから。今の世論は一般論で言って世界的にも大きく二つに分かれていると思います。一つはセーフティネットを拡大して弱者を助けるべきだという意見。もう一つは、極論すれば、利己主義ということになってしまいますでしょうが、自分のことは自分でしましょうという意見。どちらがいいかは政治家の考えることですが、日本の医療は国民皆保険の医療制度によって成り立っています。すなわち、セーフティーネットを広げていくという前者の考え方だと思います。これを崩せば日本の医療は崩壊します。しかし、それではこの増え続ける医療費をどうしたら削減できるのか・・・実際、長期の高齢入院患者が、医療費を押し上げていることは事実でしょう。



インタビュアー:
かなり政治的なお話になってしまってますが、そこを先生はどう考えますか?
赤羽院長:長期の入院患者の受け皿である、療養型病床を減らして在宅でという考え方は現場を見ていない官僚が考えたことなんじゃないかと思います。実際、多くの慢性期病院では、寝たきりでどこにも引き取り手がいない高齢患者様があふれているといっていいでしょう。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?唐突ですが、最近、私はベストセラー本の1冊である中村仁一先生のお書きになった“大往生したけりゃ医療とかかわるな”という本を読んだのですが、この中の著者の主張に同感するところが大きかったのです。中にはご同意しかねる部分も多々ありましたけどね。ただ、中村先生の 多くの老人が自分の意志ではなく、“生かされている”状態についての著述には共感とともに多くのヒントがありました。
インタビュアー:共感、ヒントとは?
赤羽院長:共感としては自分も5~6年間、介護施設の施設長として働きましたので、そうだよなという所が多かったわけです。著書に書かれている通り、今、私の見ている有料老人ホームでもそうですが、具合が悪ければ入所者様は病院に入院していただきます。そこで、患者様によっては数カ月も入院して(長期入院できるのはまだ温情のある病院です)食事を食べなくなって胃瘻を入れて再入所というケースが多いわけです。回復する病気なのか、それとも“寿命”なのか判断することが大変難しいわけですね。最近は胃瘻について様々な意見がありますので、病院の先生方も大いに悩んでおられると思います。まあ、率直に申し上げてこのような患者様に対する医療費が日本では膨大であると思います。それではどうするのか?まあ、具体的には表現は難しいのですが、自分でもそうありたいと思う大往生の機会をマネージメントすることも医者の一つの仕事かなと思ったわけですね。あとは企業秘密ですので・・・(笑)
インタビュアー:なかなか難しい問題なんですねえ。先生にはなにか構想がおありのようで・・・
赤羽院長:構想はいろいろあるのですが、これから先、大事なのは人だと思います。ご一緒にやっていただける、先生、看護師さん、スタッフなど、どこまで同じ理想に向かって一丸となれるかでしょう。クリニックのこととは直接関係ないかもしれませんが、人間にはいろんな出会いがあってその巡り合いが大事だなあと最近特に思います。この場所で開業したこともめぐり合わせでしょうし、法人化したこともいろんな方の援助と協力があったからできたことです。さらに医者になってから、また医者になる前にもいろいろな方との出会いがあったから自分がここまで来られたんだと思います。もしこれから、いろんな方面に事業を広げていけるような機会があれば、その出会いを大切にして医療、介護を通して社会に貢献していくことが法人として大事なことだと考えております。
インタビュアー:先生の基本的な考え方がわかったような気がします。先生のいろいろなご意見お聞かせいただきました。そろそろまとめてみたいと思うのですが、最後に一言、よろしくお願いします。
赤羽院長:

はい、まず当クリニックがここまでやってこられたのもスタッフ、また関係各位の皆様のおかげと思っております。この場をお借りしまして感謝いたします。これからも患者様のため、一致団結していきましょう。

また、最後にこれを読んでいただいた患者様、これからも皆様のため、粉骨砕身、一生懸命努力していくつもりでおりますので、お体のこと、なんでもご相談ください。忙しいからと言って、薬だけ処方するような医師にはならないように、いつも笑顔でがんばりますから・・・(笑)
インタビュアー:最高の笑顔、どうもありがとうございました。
 
 
 

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